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【第一回】和田裕美×勝間和代(経済評論家) 対談“棚ぼた”、“宝くじ” は不幸を招く!?人生を豊かにする「確率論」とは

和田裕美×勝間和代(経済評論家) 対談

ブログやFacebookなどで時折公開される和田と著名人のツーショット。
「でも和田さん、そんなすごい人と一体どんな会話してるの?」
そんな、みなさまの知的好奇心を満たすべく、
和田と著名なあの人のとくに盛り上がった対談を連載でお届けします。
和田ならではの“情報の引き出し方”“切り込み方”も必見です!

和田:
今日は、経済評論家の勝間和代さんをお迎えしました。勝間さんといえば、様々なジャンルの本を出版されていることでも有名ですね。今日はその中から「人生確率論のススメ」 (扶桑社新書)についてお話を伺いたいと思います。
和代ちゃん、こんにちは~!
勝間:
こんにちは!
和田:
和代ちゃんとはプライベートでも仲良くさせてもらっているのですが、いつも「どっからネタもってくるんだ」と感心するくらいの情報通で。会うたびに刺激をもらっています。
私のように海を漂浪しながら生きてきた人間と、確率の善し悪しをはかりながら計画的に生きてきた人間と、私と和代ちゃんは「真逆」のタイプ。今日はいつもとは違う視点で色々学ばせてもらおうと思っています。
勝間:
はい、よろしくお願いします。
和田:
随分前に「やればできる まわりの人と夢をかなえあう4つの力」(ダイヤモンド社)っていう本があったでしょ?それと昨年出版された「人生確率論のススメ」はどんな違いがありますか?
勝間:
「やればできる」は確率を上げる話で、「人生確率論のススメ」はみんなが「運」と捉えているものをもっと確率的に捉えようよ、という話なんです。
和田:
なるほど。私も読ませてもらったんだけど、すごく読みやすかった。ちなみに和代ちゃん、大好きな麻雀に最近またハマってるし、ついにはプロにもなってしまって!!もう驚きです、そんなことでこの本書いたの?(笑)
勝間:
それ、みんなに言われる!!(笑)
まぁでも、最近お仕事で麻雀を集中的にさせていただくことがあって、確率のことをかなり勉強し直したの。そこで、なるほどと思うことが多かったのも事実かな。
和田:
本では学術的なことにも触れているよね。たとえば「フィンチのくちばし」とか。私始めて知った。
勝間:
そう。ガラパゴス諸島に住むフィンチが、えさの状態によって、くちばしが長くなったり短くなったりするという「ピュリッツァー賞」を獲っているとても良いお話なの。
和田:
長くなったり短くなったりって……半年とか一年とか短いスパンで?
勝間:
そう。人間は50年とか長い時間が経過しないとなかなか新陳代謝しないでしょう。でもフィンチは生まれ変わるのがすごく早いの。短期間で変化が見られるという点が、観察の対象になっているんですよね。
和田:
それで、フィンチがなぜこの本に登場するのかというと、「環境と遺伝」という話が確率論と関係していて……
勝間:
そう。それは複合要因ではあるんだけどね。つまり一つは生まれたときから持っている癖とか得意分野といった「遺伝的」な情報がありますよね?それに加えて、一人ひとりがどんな「環境」でどういう体験をしてどんな感覚を持ってきたか。ほら、私たちでいうと、生後40数年が積み重なっているわけね。
和田:
ふむ。だから、数字に弱い親から生まれると…
勝間:
まずその子は遺伝子的に数字に弱いわけよ。
和田:
数字に弱い親は、なるべく苦手な数字を避けて生活するから……
勝間:
その子はさらに数字に弱くなっていく。日常的に使わないから、段々弱くなるのね。
和田:
なるほど。成人した頃には、すっかり「数字に弱い大人」ができているということね。
それらをふまえてこの本には、親からもらった良いところをどう活かすかということが書かれている。ちなみに、勝間和代は、親からどんなギフトをもらったの?
勝間:
うちはね、父親が数字にものすごく強かったの。あと母もトランプとか数字のゲームが大好きだったのね。
和田:
ご両親ともに数字に強かったとか?
勝間:
父親は特に、めちゃくちゃ強かった。
和田:
お父さまは、学者さん?
勝間:
ううん、普通の工場経営者。中学とか高校で、数式をすっ飛ばして解答を書いていたらしく、「間を書きないさい」とよく先生に注意されたと言ってた。
和田:
ご両親の「数字に強いDNA」を受け継いだ和代ちゃんは、なぜ”リケジョ”にならなかったのだろう?
勝間:
なろうと思ったら、姉たちに「リケジョは食べられないから辞めなさい」と言われた!(笑)。
和田:
あはははは!現実的なアドバイスをくれたのね。本には、運を良くする確率論の一つに、「仕事を選べ」って書いてあったね。
勝間:
そうなの。でもね、実をいうと、私は仕事選びに関しては後悔しているのよ。
和田:
え、どうして?
勝間:
今さらなんだけど、食べられなくてもいいから数学オリンピックに出たり、物理の大学を出たりしてとことん研究に没頭しても良かったかな、と思ってる。
和田:
そうよね……、確かに何かすごい発明をしてるかもしれないもんね!
勝間:
そう。
和田:
だってこんなにオタクなんだもの!!(笑) 麻雀も、なにかほら、ゲームが作れちゃうくらい研究してるんでしょう?
勝間:
今まさに、麻雀のゲームをつかった人工知能開発とか考えてます。
和田:
さすが!
それで、本の話に戻すと、「確率論」のなかでは、親からもらった長所をどう活かすか考えろって書いてあるじゃない?それで、活かす道のなかで確率の良い仕事に就くというのも運気をあげる一つの手段ということで。
勝間:
そうそう。たとえば、弁護士、会計士、物理の先生、なんでも良いのだけど、色んな職業を並べたときに、「勉強時間が一番少なくて一番給料が高い職業は何だろうか」と考えるの。
和田:
効率が良くて収入が高ければ、それって運が良いということだもんね?
勝間:
そう。だから私は、リケジョじゃなく公認会計士の道を選んだわけなんだけど。今では収入が下がって就職も大変になった公認会計士だけど、当時は資格さえ持っていれば一生安泰みたいな職業だったのよ。20年間でこんなに変わっちゃうとはね。
和田:
それって先見の明を持つことも必要ってことなのかな?
勝間:
そう。当時は一番確率が良いかなと思って選んだ職業だったのね。実際、公認会計士になった5年くらいは何の問題もなかったもの。
和田:
いくつのときに、将来設計したの?
勝間:
中学生とか高校生のときとか。
和田:
聞いてる人怒るよ!そんな中学生こわい!!(笑)
勝間:
あと、勉強方法でも、確率にこだわっていたし。
和田:
え、どういうこと?
勝間:
たとえば、中学受験の勉強をするときに一番最初になにから取り組むかというと、参考書なんて読まないの。進学の体験談を読むの。そうするとみんながどういう勉強法をしてきたかわかるでしょう。
和田:
おおっ、うーーん!それで?じゃ、その人たちの傾向と対策をみるの?
勝間:
そう。会計士の試験も、いきなり試験を受けるんじゃなくて、まずは受かった人の話を聞きにいくの。そうすると、どういう勉強をしたとか、どこに引っかかったというのがわかるの。
和田:
ってことは、“山をはる”ってこと?
勝間:
そう。私、受験するときに山をはらないことの方が信じられない。
和田:
ぶはは!でもそれって、山をはる能力もいるよね?
勝間:
いらない。だってそんなの先輩に聞けばいいじゃない。「どこが試験にでますか?」って。
「過去の問題持ってますか?」とか。
和田:
・・・(自分の人生を振り返って後悔している)ううむ。
勝間:
あたりまえのことです。
和田:
・・はあ〜〜。だから、勉強においても確率論が生きてくるということね。
あと本の中で気になったのが、人生でうまくいかなくなる人の多くが完璧主義なんだってね。
勝間:
あと、人の力を借りない人。
和田:
それに対して和代ちゃんは、受験のときからやまをはっていたし、人の力を借りている、と。
勝間:
基本的には、人の力借りまくりだから!
和田:
棚ぼたみたいに、良い事考えてワクワクしてたら運がやってくるんじゃなくて、その運は意図的に作っているということなのね。
勝間:
そう。だから私はあらゆる運の中で「宝くじに当たる」のが一番危険だと思ってる。
和田:
当選の確率が最も低いって本に書いてあったね。
勝間:
確率が悪い上に、万一当たっちゃったときにやってくる「不幸」!
和田:
宝くじが当たると不幸になるってよく言うよね。
勝間:
だって当然でしょう。自分の実力じゃないんだから。
和田:
じゃあさ、たまたま買った会社の持ち株が上昇したってパターンはどう?同じように思うけど。
勝間:
それはまだマシでしょう。だって、宝くじって買うこと以外なんの努力もしてないんだよ?万一当たったときに3億円や5億円がこの先減るだけなんだよ?もちろん当たったお金を運用するという手もあるけど、運用している間にまた減っちゃうでしょう。
和田:
不幸になるっていうのは、精神的にってこと?
勝間:
ぜんぶ!!
和田:
ぜんぶ!?
勝間:
だって、周りからたかられる、使って減る、3億も5億も持ってたら勤労意欲だってさがるでしょう。宝くじ当たるのが幸福ではなくて実は最大の不幸かもしれないということですね。
和田:
それはすごい言葉だね。
勝間:
宝くじ買うお金があるなら、別のことに投資した方がいいと思います。
和田:
本一冊買う方がよほど有意義かも。
勝間:
あ、本の方がずっといい!100倍いいよ。だって、実力がつくんだもん。
和田:
ああ、いつも和代ちゃんには圧倒されます、
同じ人間なのに・・・なんだか
同じ野菜というカテゴリーだけど、大根とほうれん草くらいに違う、いやもっとか?
勝間:
あははは
和田:
ということで、みなさん、いつか雀荘を開く勝間さんに
ご興味があれば「人生確率論のススメ」 (扶桑社新書)も読んでみてください。
和代ちゃん、本日はありがとうございました。
勝間:
ありがとうございました。

 

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ぜひお読みください。

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